お知らせ

2025.05.27 お知らせ

メールマガジン「経営お役立ち通信」第12号をリリースしました!

◆今こそ収益力向上へ真剣に向き合う時!そのポイントとは?◆
アセットパートナーズ東北/「経営お役立ち通信」第12号

<奇数月の第4火曜日発行>

  1. 代表からのご挨拶
     新ローマ教皇の就任に思うこと
  2. 現場レポート
     中小零細企業の営業日を減らす(休日を増やす)と、どうなる?
  3. セミナーレポート
     コロナ禍収束以降の変化と、中小企業の出口戦略とは?
  4. 5月にチェック・ご活用頂きたい!補助金情報
     「中小企業省力化投資補助金」(一般型)の第2回申請 受付中
  5. 今後のセミナー、講座
     経営者塾第4期
  6. ご支援メニュー
     多くの実績を生み出したアセットパートナーズ東北のご支援メニュー

 

1. 代表からのご挨拶

アセットパートナーズ東北
代表・税理士 大藤 正樹

新ローマ教皇の就任に思うこと

 先日、カトリック教会の最高位聖職者であるローマ教皇が新しく選挙で選出されたとのニュースが世界中を駆け巡りました。新ローマ教皇に選出されたのは「レオ14世」でアメリカのカトリック教会出身のロバート・フランシス・プレボスト枢機卿という方だそうです。今年は西暦2025年ですので、キリスト教は、救世主とされるイエス キリストが生まれた時から2千年以上もの歴史を持つ宗教であり、カトリック教徒は世界で13億人以上にのぼるとされています。カトリック教徒だけでなく、世界中の人々が新しい教皇に世界が平和になることを託しています。アメリカのトランプ大統領の関税政策をめぐるニュースが連日報道される中で、新教皇誕生のニュースは、カトリック教徒でない私共でさえ久しぶりに将来への希望を持たせてくれました。

 ところで、これも宗教に関連する話ですが、最近経営に関する話の中で「利他」というキーワードを何度か耳にする機会がありました。この「利他」という言葉は、仏教を興した釈迦の教えが起源とされています。「自分が幸せになりたければ、『自利利他』の道を行きなさい」と説かれたのです。自利利他とは、「相手を幸せにする(利他)ことで、自分が幸せになる(自利)」という考え方です。

 この「自利利他」を基本の精神とし、今日まで続く発展を遂げたのが、近江商人です。近江商人の信条は、「売り手よし、買い手よし、世間よし」の「三方よし」の商いです。

 混迷する今の時代に、宗教的理念や考え方が意外と大切なのかもしれません。

 

2. 現場レポート

アセットパートナーズ東北
パートナー支援専門家 岡﨑 秀夫

中小零細企業の営業日を減らす(休日を増やす)と、どうなる?

 働き方改革、最低賃金の上昇と、中小・零細企業を取り巻く、「人」を中心としたコスト管理、人材調達方法など、かつて経験のない解決困難な問題が立ちはだかっています。また、昨今の光熱費の高騰は収益を圧迫しているのも現実です。抗うことが不可能な問題に営業日を減らす(休業日を増やす)ことで、対応できた2社の事例を紹介します。

 

事例1 完全週休2日制を導入後、いい人材が採用できた飲食店

 労働時間が長く、休みも少ないと言われる飲食業。今や外国人人材に頼らざるを得ないのが現状かと思います。地方都市の飲食店の多くは、店頭を歩く人は皆無に近いのではないでしょうか?わざわざ車で行かなければならない立地にある飲食店。都心部以外では、よくあるケースかと思います。
 本事例の飲食店は、週1回を休業日(毎週月曜)としていました。社員の1名補充で募集していた際、応募は予想通り厳しい状況。(コロナ禍になる前のお話しです)
 曜日毎の売上をずっと追いかけていたこともあり、火曜日の売上平均を見ましたところ、休んだところで大きな打撃にならない。この日に来てくれていたお客様は水曜日以降にも来てくれるはず。と思い切って完全週休2日制に変更し、募集要項に反映したところ、ハローワークを通じて20代後半の即戦力の男性が応募。キッチンもホールも任せることができ、今日も戦力として頑張ってくれています。お聞きしてみると、やはり週休2日は、給与額以上の魅力があったようです。
 気になる売上ですが、さすがにコロナ禍は厳しい状況でした。直近の売上ですが、週休2日変更前と比較して、5%UPとなっています。

【ポイント】
  • 飲食店は休業1日(もしくは無休)という呪縛から逃れてみる
  • 曜日毎の売上を長期間にわたって分析を行い、判断材料とする
  • 飲食店の待遇で完全週休2日は応募者にとって魅力材料である

 

事例2 ショップは3フロア、家具・雑貨の小売業店舗の事例

 夏は非常に暑い、しかも冬は雪も降り積もる寒い立地にある、地方都市の郊外にある小売店。フロアが広いことから、冬場はエアコンに加え、灯油ヒーターで店内を暖めないと寒くて仕方がない状況です。電気代の高騰、灯油代の高騰により、年々光熱費の負担が大きくなってきていました。売上はほぼ横ばい。今後、継続的に利益を毎年出すための施策を、社員全員参加のミーティングを行っていた際に、従業員からの発案が。店舗全体の休みを週1日から2日にすることで、光熱費を下げられないか?というアイデアです。毎週火曜を店舗休業としていましたが、前後の月・水の来店客数を半年間測定してみると、水曜日の来店客数が他の平日に比べ落ち込んでいることが分かりました(感覚的には分かっていましたが)。その結果を元に、完全週休2日導入を決断し、令和6年11月より完全週休2日制へシフト。直後の2カ月、前年比20%の光熱費を削減する結果となりました。さらに、思わぬ副産物も。
 同月より、若手人材の採用を行うべく、ネットの無料求人広告に掲載したところ、新卒2名から応募があり、1名の採用に成功するに至りました。気になる売上は、ほぼ変わらず。直近の本年1月・2月は前年比若干プラスとなっています。

【ポイント】
  • マメに電気を消すとかするより、思い切って休業してみる
  • 経営判断を行うため、データを元に合理的に判断
  • 若手採用は、完全週休2日制が第一条件になっている可能性が非常に高い

 

3. セミナーレポート

アセットパートナーズ東北
専務取締役 佐々木 篤

コロナ禍収束以降の変化と、中小企業の出口戦略とは?

 4月25日にCRC主催セミナー「中小企業のための出口戦略とは?事業再生から承継・出口支援までの戦略構築」が開催され、金融機関や専門家、経営者など多数の方が受講されました。
 今回のテーマについて、CRC真部代表理事からの基調講演に続き、実際に企業の中に入り支援をしている8名のターンアラウンドマネジャーから、支援現場での再生のカギについてパネルディスカッション形式で多くの知見が話されました。
 筆者が視聴して感じた主なポイントを記載しました。WEBで視聴可能ですので、ぜひ視聴申込をお勧めいたします。

 

基調講演

 基調講演では、CRC真部代表理事から、「改善から事業承継・出口戦略までの要諦とは?」と題して、以下の話がありました。
 コロナ禍収束以降のこの1,2年、倒産や廃業の件数が増加の一途を辿っており、公的な経営相談窓口でも廃業の相談が急増、コロナ禍中には緊急融資などで延命措置が講じられたものの、コロナ禍が明けても収益が回復せず経営が行き詰まるケースが増加、加えて高齢化も進み、余力のあるうちに廃業を選ぶケースが増えているとのことです。
 CRCにおいても、従来は経営改善による事業再生支援が多かったが、時代の変化とともに承継支援の必要が高まり、そして廃業を含めた企業の出口支援の必要とするケースが急速に増えています。
 そこでCRCでは、再建方法としては「自主再建」「事業譲渡」「廃業」に分類、担い手としては「親族(相続含む)」「従業員」「第三者」に分けて、それぞれに必要な対応を提供する体制に組み替え、専門家を養成する講座も整備している、などの話がありました。

 

パネルディスカッション

 続いて、8名のターンアラウンドマネジャーから、支援現場での再生のカギについてパネルディスカッションを実施されました。
 それぞれ業種ごと、TAMごとに異なる知見がありましたが、大いに参考になるお話ばかりで、全体まとめは以下です。

 

全体まとめ&所感
業種・業界を問わず共通する改善のポイントとは

 今回のTAM各位がご支援している先では、窮境に陥り、TAMの支援を受けている企業では、慢性的な赤字が続いているが、その原因が分かっていないか、なんとなく見えていても放置しているというケースが多かったと思います。さらには、それを何とかしよう、変えようとするリーダーシップを発揮する人がいない点も共通しています。
 改善のポイントとしては、業種業界、及び組織の状態でやるべきことは異なるものの、共通するのは以下と思われます。
 ①再建フェーズでは、業種を問わず当たり前のことをやれるようにすること。
 ②成長フェーズでは、業種ごとの専門性に基づく知見も必要。
 ③推進にあたっては、経営リーダーへの信頼が必要不可欠。信頼の源泉は、現場の実態と働く人の気持ちを知ること、こうすれば良くなるということを具体的に示すこと。
 ご参考になれば幸いです。

 

4. 5月にチェック・ご活用頂きたい!補助金情報

アセットパートナーズ東北
パートナー支援専門家 渡邊 陽介

「中小企業省力化投資補助金」(一般型)の第2回申請 受付中

※第3回以降も予定されているそうですので、今のうちから準備を検討してはいかがでしょうか。


中小企業省力化投資補助金「一般型」の第2回目の申請受付を行っています。
第2回公募スケジュールは、次のとおりです。
申請受付開始 4月25日(金)
申請締切日  5月30日(金)17時
採択発表日  8月中旬(予定)
この「一般型」の公募は、年3~4回を予定しています。

※「カタログ注文型」の申請受付は、随時行っています。
 カタログ登録製品は増えていますので、ぜひ、ご確認ください。

対象者

中小企業者等

内容・申込方法等の詳細につきましては、以下のページをご覧ください。

https://shoryokuka.smrj.go.jp/ippan/

補助対象と補助上限額・補助率

締切

令和7年5月30日(金)17時

お問い合わせ

宮城県省力化補助金事務局
 仙台市青葉区上杉二丁目3-7 K2小田急ビル802号室
 TEL 022-226-7958 FAX 022-226-7959

 

5. 今後のセミナー、講座情報

経営者塾第4期

昨年11月にスタートした「経営者塾・第4期」。次回はいよいよ最終回で、以下の要領で開催します!

スライド

テーマ 「知的資産経営を経営に活かす」
講師 アセットパートナーズ東北 専務取締役 佐々木 篤
日時 6月19日(木)17:00~19:00 (終了後、懇親会もあります)
会場 TKPガーデンシティPREMIUM仙台西口 カンファレンスルーム6D
https://www.kashikaigishitsu.net/facilitys/gcp-sendai-nishiguchi/access/
会費 お一人様3,000円(税込)

 「知的資産経営」について、経済産業省のホームページに以下の紹介があります。

 「知的資産」とは、人材、技術、組織力、顧客とのネットワーク、ブランド等の目に見えない資産のことで、企業の競争力の源泉となるものです。
 これは、特許やノウハウなどの「知的財産」だけではなく、組織や人材、ネットワークなどの企業の強みとなる資産を総称する幅広い考え方であることに注意が必要です。
 さらに、このような企業に固有の知的資産を認識し、有効に組み合わせて活用していくことを通じて収益につなげる経営を「知的資産経営」と呼びます。


 この「知的資産」を活かして、業務フロー分析、沿革分析から自社の強みを発掘して、商品開発など経営に活用する方法を弊社では提供しております。新商品・新サービスの開発のヒントやビジネスモデルの改善のお役立ていただける内容になっております。

 「経営者塾」はシリーズ開講時にお申込みいただいておりますが、今回だけ受講することも可能です。まだ若干の参加枠もございますので、ご興味のある方は、是非ともご参加ください。

お申込みはこちら
https://www.ap-tohoku.com/contact-school/


 私共は、地元中小企業の経営力強化をテーマに、毎年経営者や経営幹部を対象とした「経営者塾」を開催しております。
 講師陣は、前回同様アセットパートナーズ東北所属の経営コンサルタントに加え、今回から外部の有力な専門家も登壇しております。

 

詳しくはこちら(今回のみの受講も可能です)

 

開催済セミナーのWeb視聴について

過去に開催された「CRC企業再建・承継コンサルタント協同組合」のセミナーをWebで視聴できます

詳しくはこちら
https://crc.gr.jp/seminar-class/online/

 

6. ご支援メニュー

 アセットパートナーズでは、専門的な知識や経験を有する専門家が多数在籍しており、助言は勿論、企業の経営者様や個人事業主様に寄り添った伴走支援で、経営改善のお手伝いをしております。
 ホームページでも、これまでの支援事例に加え、新しい事例もアップしましたので、ぜひご覧ください!

アセットパートナーズ東北 事例紹介

 新分野進出、新製品開発、情報化促進、経営革新などを図ろうとする中小企業の経営者様や個人事業主様が、費用負担を少なく出来る公的な制度も組み合わせて、ご支援プランを設計いたします。

アセットパートナーズ東北 支援サービス

 

ご支援メニュー

収益力強化支援
  1. 強いビジネスモデルの構築
  2. 収益性の高い生産体制構築
  3. PDCAと自主的改善サイクル

収益力強化支援について詳しく知る

 

財務基盤強化支援
  1. 財務課題の発見と解決
  2. 財務管理体制構築
  3. 資金調達・金融機関対応

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企業承継・成長戦略支援
  1. 経営・資産承継計画の策定
  2. 後継体制作り・定着
  3. 財務承継・相続
  4. M&A

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